ランドリオールのあらすじをネタバレ解説付きでお届けします!ファンタジー世界を舞台に繰り広げられる主人公DXの冒険と成長の物語は、多くの読者を魅了してきました。
本記事では、ランドリオールの設定や見どころを詳しく紹介しつつ、各巻ごとのあらすじをキリのいいところでまとめていきます。作者のおがきちかが紡ぎ出す壮大な世界観と、個性豊かなキャラクターたちの物語に、ぜひご注目ください。
最後には、ランドリオールを読んだ方々の感想・レビューもお伝えします。それでは、ランドリオールの世界へ、いざ出発!
- ランドリオールの各巻ごとのストーリー展開
- 主要登場人物の関係性や役割
- 物語の舞台となる世界観や設定
- 作品の見どころや魅力
もくじ
ランドリオールのあらすじをネタバレ解説!
ランドリオールは、魅力的なキャラクターたちが織りなす壮大なファンタジー作品です。まずは、物語の舞台となる世界の設定をご紹介します。次に、物語を彩る個性豊かなおもな登場人物を見ていきましょう。さらに、アトルニア王国を取り巻く周辺国についても触れます。そして、キリのいい巻ごとにあらすじをまとめていきますので、ストーリーの流れを掴んでいただけるはずです。さぁ、ランドリオールの世界に飛び込む準備はできましたか?
物語の設定を知ろう
ランドリオールの設定を理解することで、物語の背景がよりわかりやすくなります。
この物語の舞台となるのは、アトルニア王国を中心とした架空の世界です。アトルニア王国は、王家を礎に騎士団と議会によって支えられてきた国家ですが、革命によって王が死に王座が空席となり、議会によって国の復興が進められています。
この世界には「天恵」と呼ばれる特殊な能力を持った人間が存在します。天恵には様々な種類があり、人々の生活に大きな影響を与えています。
また、危険な存在として「危険種(モンスター)」が存在しており、人々はそれらと戦いながら生きています。
主人公のDXは、アトルニア王国の辺境の街エカリーブの領主の息子です。彼は火竜を封じる大樹に宿る歌姫マリオンに恋心を抱いており、物語はその想いから始まります。
以上のように、ランドリオールの設定は非常に奥深く、ファンタジー世界ならではの要素が盛り込まれています。この設定を理解することで、登場人物たちの行動や心情をより深く読み解くことができるでしょう。
おもな登場人物を紹介
ランドリオールには魅力的な登場人物が多数登場します。ここでは、物語の鍵を握る主要キャラクターたちを紹介しましょう。
DX・ルッカフォート
17歳の主人公。アトルニア王国のエカリープ領公子であり、同王国の第4位王位継承候補者。父親譲りの金髪に母親譲りのすみれ色の瞳を持ち、武芸においては恐ろしく高い潜在能力を秘めている。
イオン・ルッカフォート
DXの妹でルッカフォート家の長女。15歳。明るくまっすぐな性格で、兄と同じく忍術や格闘技を学んで育ったため大変身軽。
六甲
DXとイオンの護衛役のニンジャ。彼らとは幼い頃から一緒に育ち、家族同然の存在。
マリオン
19年前、火竜を眠らせる歌を歌うために身を犠牲にした洞詠士(フースルー)。彼女の身体は「歌う樹」となりエカリープの地に根付き、魂はその樹に宿っている。DXの想い人。
リゲイン・ルッカフォート
DXとイオンの父。45歳。革命の英雄として知られる人物で、現在はエカリープ領の領主を務める。
ファレル・ルッカフォート
DXとイオンの母親。40歳。結婚前は傭兵業を営んでおり、現在も夫と共に旅人や商隊の護衛をしている。
アニューラス・バラライカ
DXの玉階(王を選ぶ円卓のメンバー)の一人。26歳。「バラライカ家の問題児」の異名を持ち、DXに王としての資質を見出している。
メイアンディア・クラウスター
愛称はディア。名門クラウスター家の末娘で17歳。DXと同い年だが、結婚が決まったためにアカデミーは既に自主退学している。
クエンティン・フェーレン
玉階の一人。銀色の長髪を持つ美青年。19年前の戦争で消えたザンドリオ領シングフェルス家の唯一の生き残り。
オズモ・ホルスト
リゲインの旧友で、王城でも有数の高位貴族。評議会議長も務める。国、民、王、騎士団の全てを大局的に捉え、政治を行う。
濤・竜胆(とう りんどう)
通称・リド。16歳。DXのルームメイト。ウルファネアからの留学生で、穏やかな性格の優等生。極めて強力な「純天恵(クルール)」の持ち主。
フィリップ・グレイ
通称フィル。外周(フリンジ)出身の奨学生。口が悪いが義理堅い性格。護衛官志望。
ライナス・カディス
アトルニア王国屈指の貿易商の息子。18歳。野心家で自信家、義理堅く公平な面も持つ。DXのライバル的存在。
ルーディー・サレー
ライナスの従兄弟で幼馴染。18歳。才能ある宝飾職人の卵。
ティ・ティ (TT) ・トリッドリット
高位貴族の騎士候補生。15歳。温厚で常識的な性格で、アカデミー騎士団の指揮官としての資質を見せる。
カイル・タリーズ
優秀な騎士候補生。女性に人気があり、イオンの気になる存在でもある。
五十四(いつよ)
リドの護衛役のニンジャ。24歳。体型に似合わぬ巨乳の持ち主。
これらのキャラクターたちが織りなす人間ドラマが、ランドリオールの大きな魅力となっています。
周辺国について
ランドリオールの物語は、主にアトルニア王国を舞台に展開されますが、周辺の国々も物語に大きな影響を与えています。ここでは、作中に登場する主要な周辺国について解説しましょう。
アトルニア王国
物語の中心となる国家。王家を中心に、騎士団と議会によって支えられてきました。革命により王が死に、現在は議会によって国の復興が進められています。
バチカン公国
アトルニアの西方に位置するパンテルイモノス王国の属国の一つ。神竜を奉る宗教があり、パンテルイモノス王国の主宗教における象徴的な立場にあります。
ウルファネア
アトルニアの西方に位置し、東洋的な文化を持つ国家。5本の竜脈が大地を統べており、それぞれの終点を祀る領地を「五領」と呼びます。主要キャラクターの一人、竜胆の出身国でもあります。
クレッサール
アトルニアの東方に位置する遊牧民国家。過去にアトルニアとの間で戦争が起きた経緯があります。古くから伝わる呪術を用いる部族も存在します。
これらの周辺国は、単なる物語の背景としてだけでなく、登場人物の出自や人間関係、さらには重要な事件にも深く関わってきます。
例えば、竜胆の故郷であるウルファネアでは、竜胆の兄との確執など、重要なエピソードが展開されました。また、クレッサールは、DXの両親が囚われの身となった場所でもあります。
周辺国について理解を深めることは、ランドリオールの物語をより豊かに楽しむためのカギとなるでしょう。周辺国の文化や歴史、登場人物との関わりを丁寧に読み解くことで、ランドリオールの世界観により没入することができるはずです。ぜひ、物語を読み進める中で、これらの国々にも注目してみてください。
あらすじ 1巻〜3巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
エカリーブの街を見下ろす丘の上には、かつてDXの両親と共に火竜を封じた洞詠士・マリオンが、大樹に姿を変えて佇んでいます。DXはマリオンに想いを寄せながらも、彼女を人間に戻そうとすれば火竜が復活してしまうというジレンマを抱えていました。
火竜を完全に封じる方法を求めて、DXは妹のイオンと忍者の六甲と共に、神竜を奉るバチカン公国へと旅立ちます。しかし異国の地では、言葉の行き違いからトラブルに巻き込まれたり、イオンが敵対勢力に攫われる危機に見舞われたりと、困難が待ち受けていました。
それでもDXは、公主ウールンや玉階アンの助けを借りながら前へと進みます。神竜との対面を果たしたDXは、マリオン救出の鍵となる剣と方法を授かります。
故郷に戻り、ついに火竜との対決に臨んだDX。熾烈な戦いの末、DXはマリオンを救出することに成功しました。しかし、マリオンは火竜を封じた過去へと戻る道を選びます。愛する人を再び失い、傷心のDXでしたが、イオンや六甲と共に新たな旅路へと進む決意を固めるのでした。
あらすじ 4巻〜8巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
マリオンとの別れを経て、DXは妹のイオンと忍者の六甲と共に王都のアカデミーに入学します。王位継承候補であり、火竜退治の英雄として知られるDXは、新しい環境で好奇の目に晒されることに。フィル、リド、ティ・ティといった新たな友人もできましたが、DXを快く思わない者たちの視線も感じられました。
そんな中、妹のイオンが騎士候補生カイルに惹かれていきます。しかしそれはDXへの嫉妬から、イオンを陥れようとする者の企みでした。DXは事態を察知し、普段は興味の無かった王国正規軍の剣技を学び始めます。やがて、DXはその剣技でカイルを下し、イオンを護ることに成功するのです。
平穏を取り戻したアカデミーに、かつての旅で出会ったアンが訪れます。当初、DXはアンを見合い相手と勘違いしていましたが、実はアンはDXの玉階、すなわち王を決める円卓のメンバーだったのです。
次第にアカデミーにも馴染んできたDXでしたが、ある日、ルーディーという少年がDXの聖名を知っていることが明らかになります。これを皮切りに、DXは陰謀に巻き込まれていきます。ルーディーが何者かに拐われたことを知ったDXは、ライナスや六甲と共に、黒幕の本拠地に乗り込むのでした。
さらに、DXは友人たちと「銀蹄祭」という舞踏会に参加するなど、充実した学園生活を送っていました。しかしそんな矢先、親友の竜胆の父が亡くなったとの知らせが届くのです。
あらすじ 9巻〜12巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
親友である竜胆の父の訃報が届き、竜胆は故郷へと帰国します。しかし、その裏には濤家の継承問題が絡んでいました。竜胆の窮地を知らされたDXは、ウルファネアへ向かうことを決意。一方、妹のイオンは学園の依頼で、怪我をした天馬の世話をすることになります。
ウルファネアでは、竜胆が己の真価を知るべく地竜の儀式に臨みますが、儀式の最中、兄の竜葵に護衛の五十四が斬られるのを目の当たりにし、動揺から儀式を失敗させてしまいます。
その頃、DXは六甲、アン、ウールンと共にウルファネアに到着しますが、竜胆はすでに儀式に失敗した後でした。龍脈に縛られた竜胆を救うため、DXは竜胆の兄・竜葵との戦いに臨みます。しかし、竜葵の剣技は強力で、DXは苦戦を強いられ、追い詰められた末に己の素性を明かすことになります。
竜胆救出のため、DXと六甲はアカデミーを離れていましたが、その最中、王立学校では夏季休暇前のパーティーで未知の危険種(モンスター)による襲撃事件が発生。アカデミーは危険種に包囲され、女子寮では籠城を余儀なくされます。生徒たちはティ・ティをリーダーとし、救援が来るまで必死に危険種と戦うのでした。
あらすじ 13巻〜16巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
ウルファネアでの濤家の継承問題を解決したDXは、六甲、竜胆、五十四と共にエカリーブへと戻る道中にありました。一方、アカデミーでは、ティ・ティの指揮の下、危険種の襲撃と戦っていた生徒たち。イオンの活躍もあり、なんとか難を逃れますが、ルッカフート家の名の重さを感じ、イオンは落ち込んでしまいます。
夏期休暇が始まり、久しぶりに実家で再会したDXとイオン。イオンは胸の内をDXにぶつけ、兄妹の絆を確かめ合います。そんな中、DXの前に玉階クエンティン・フェーレンが現れ、アニューラスを差し置いてDXを王に推挙したいと持ちかけるのでした。
DXたちがエカリープ領で休暇を過ごす中、王都からは玉階クエンティンが再びDXの下を訪れます。実は、隣国との戦争と革命から19年、アトルニア王国は空位のまま議会によって復興が進められてきましたが、新たな王を選ぶ円卓が開かれることになったのです。革命の英雄である父リゲインを持つDXは、有力な王位継承候補の一人でした。
そこで、リゲインはDXに19年前の「革命の真実」を明かします。公にされなかった王の死の真相、不在の王女リルアーナ姫や隣国クレッサールとの戦争、そしてリゲイン自身が王位継承権を放棄した理由。DXに突きつけられる未来と、選択の岐路とは。
革命の真実を知ったDXは、クエンティンの推挙を断りますが、王都に戻り王位継承問題に向き合うことを決意します。
夏期休暇が終わり、アカデミーに戻ったDXたち。仲間との寮生活が再開しますが、DXは騎士候補生となり、イオンは王城に秘密の友人を作り、六甲は護衛ではなく生徒として新たな学校生活をスタートさせます。
あらすじ 17巻〜20巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
アカデミーの後期が始まり、DXたち騎士候補生は王城騎士団での訓練を開始します。六甲は生徒として授業を受け、フィルは従騎士候補生となり、イオンは王城に住むメイアンディア(通称ディア)と密かに友人になるなど、それぞれの生活に変化が訪れていました。
そんな中、王城では馬上槍試合大会「女神杯」の開催が迫ります。出場を義務づけられたDXは憂鬱な気分で街を歩いていると、偶然ディアと出会い、路上で苦しむ女性を助けることに。その女性は、アカデミーの剣技教官ゼクスレンの妻シェランで、間もなく出産の時を迎えるところでした。DXとディアは協力してシェランの出産に立ち会い、無事に子供が生まれたのを見届けます。
その帰り道、二人はシェランの両親からチケットを譲り受け、劇場で演劇を観ることに。DXはまた一緒に観劇しようとディアを誘いますが、ディアは二人きりで会うことを断ります。一方、ディアと友情を育んでいたイオンは、ディアから政略結婚が迫っていることを打ち明けられ、驚きを隠せません。
「女神杯」の予選が始まり、馬との相性が悪いDXは苦戦しますが、ベテランの馬・アプローゼのおかげでなんとか勝ち進みます。決勝戦の相手は、エリート騎士候補生のカイル・タリーズ。カイルはイオンを「花冠の乙女」に指名し、DXに宣戦布告します。
DXもディアを「花冠の乙女」に選びますが、直前にディアに婚約者がいることを知り、ショックで落馬してしまいます。優勝したカイルにイオンがキスをする場面で、馬上槍試合は幕を閉じるかに見えました。
しかし、そこへ突如として現れた女性ユージェニが、自身を前王の孫であり「不在の王女」リルアーナの娘だと名乗ります。その場には王を選ぶ「円卓」のために玉階が集められており、円卓の結果、ディアの婚約者である大老ファラオン卿が新王に選ばれるのでした。
あらすじ 21巻〜27巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
67年ぶりに開かれた新王を決める円卓で、大老ファラオン卿が新王に選ばれます。その最中、前王の娘リルアーナ姫の娘を名乗るユージェニが現れ、王制問題に波紋を投げかけます。ファラオン卿の婚約者であることが公になったメイアンディアとDXは、互いに惹かれ合いながらもその気持ちを抑えます。
DXの両親リゲインとファレル、そして六甲は、不在の王女リルアーナの手がかりを求めて隣国クレッサールへ向かいますが、途中で行方不明になります。王都に残ったDXとイオンは、エカリープからやってきたロビンの父親捜しを続けます。調査の結果、ロビンの父がファラオン卿の三男ローハルト卿であることが判明しますが、この秘密に迫ったことでライナスとフィルが命を狙われます。
クレッサールでの両親の失踪を知ったDXは、メイアンディア(ディア)と共にクレッサールへ向かい、妹のイオンも「アイシャ」と名乗って変装し同行します。クレッサールでは、玉階の一人クエンティンの陰謀が明らかになります。クエンティンは、かつて王家に故郷を滅ぼされた復讐のため、ユージェニと共謀してアトルニア王国を倒そうとしていました。
DXたちは砂漠で"灰撒"の兄妹バハルとチレクの協力を得ながら、両親の捜索を進めます。一方、捕らわれたリゲインとファレルの前にクエンティンが現れ、真相を語ります。リゲインはユージェニの父親ではないと否定しますが、ユージェニに倒されてしまいます。
クエンティンはDXを計画に引き入れようとしますが失敗し、ユージェニによってDXは奴隷市場"黒虹"に売られます。そこで王都で別れた友人ライナスと再会し、脱出に成功します。
DXは奴隷たちを傭兵として雇い、クエンティンの砦に向かいます。そこでディアとアイシャを救出し、クエンティンとユージェニとの決戦に臨みます。この間、DXの腕の竜創が徐々に薄れていく不思議な現象が起こります。
激しい戦いの末、DXは火竜の力とメイアンディアの天恵を得て反撃します。ついにクエンティンを倒すことに成功し、アトルニア王国への復讐計画を阻止します。
この一連の出来事を通じて、DXは騎士として成長し、王国とディアのために戦う決意を固めます。同時に、アトルニア王国の歴史や権力構造、そしてDX自身の出自に関わる秘密が徐々に明らかになっていきます。王城では不穏な事件が相次ぎ、新たな危機の予兆が感じられる中、物語は次の展開へと進んでいきます。
あらすじ 28巻〜30巻
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
クレッサールでの戦いが終わった後、王城では重要な出来事が起こります。呪いを受けながらも命がけでオズモ議長らを助けたアニューラスの活躍と、孫のロビンとの再会で正気を取り戻した大老ファラオン卿の証言により、オズモ議長は議会の崩壊を防ぎます。これによりクエンティンの計画は完全に失敗に終わります。
DXの両親リゲインとファレルは、運び屋のイプカに救われ、砦に到着します。こうして、砂漠の国クレッサールで家族は無事に再会を果たします。
リゲインは、呪いに蝕まれたクエンティンと彼に寄り添うユージェニの2人に去ることを許します。一方、メイアンディアは天恵の力を使って不在の王女に関する真実を明らかにします。これらの出来事を経て、DXたちはようやくアトルニア王国への帰途につきます。
王国に戻ると、事件の後片付けが行われ、平穏が戻ります。ロビンは自身の出自を知りながらも、身分を隠したままファラオン卿のそばにいられることを喜びます。戴冠式を控え、メイアンディアは王城へ向かい、DXたちはアカデミーでの学生生活に戻ります。
この間、DXはディアとの旅の思い出を振り返る中で、ディアの本当の想い人が自分であることに気づきます。友人たちに勇気づけられ、自分の気持ちを伝えようとしますが、王妃となるディアの決意を尊重し、互いの想いを胸に秘めたまま距離を置くことを選びます。
最終的に、ファラオン卿の戴冠式が執り行われ、ディアと正式に婚約します。そして、新たな時代の幕開けとして、新暦ランドリオールが制定されるのでした。
この一連の出来事を通じて、国家の危機は回避され、新しい時代が始まりますが、同時にDXとディアの関係には複雑な展開が待っていることが示唆されます。
ランドリオールの魅力とあらすじのまとめ
ランドリオールは、読み進めるほどにその奥深さが明らかになる作品です。ここでは、本作の魅力が凝縮された物語の見どころを解説します。また、この壮大な物語を生み出した作者・おがきちかについても、その経歴や作風を交えてご紹介しましょう。さらに、実際にランドリオールを読んだ読者の感想・レビューを通して、作品の魅力を多角的に探ります。最後に、ランドリオールはどこで読めるのか、入手方法をお伝えします。
物語の見どころを解説
(IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
ランドリオールは、単なるファンタジー冒険譚にとどまらない、多岐にわたる魅力を持った作品です。
まず注目したいのは、主人公DXの成長物語です。火竜との戦いを経て、アカデミーでの学生生活を送り、やがて王位継承問題にも巻き込まれていくDX。彼の心理的な葛藤や、仲間との絆の深まりが丁寧に描かれ、読者を引き込んでいきます。
また、本作は多彩なキャラクターたちが織りなす人間ドラマでもあります。DXを取り巻く個性豊かな面々は、時に対立し、時に協力し合いながら、物語を彩ります。特に、妹のイオンや親友の竜胆、そして王女ディアとの関係性の変化は見逃せません。
世界観の構築も魅力の一つです。アトルニア王国を中心に、周辺国との関係や、「天恵」と呼ばれる特殊能力、「危険種」と呼ばれるモンスターの存在など、ファンタジーならではの設定が物語を深めています。
さらに、本作は政治的な駆け引きも重要なテーマとしています。王位継承をめぐる陰謀や、革命の真実など、権力闘争のドラマがファンタジー世界に現実味を与えています。
そして何より、絶妙なクライマックスの数々が読者を熱狂させます。火竜との戦いや、アカデミーでの騎士団の戦い、ウルファネアでの継承争い、そして馬上槍試合での活躍など、見せ場が盛りだくさんです。
このように、ランドリオールは多面的な魅力を持った作品であり、ファンタジー好きのみならず、幅広い読者を獲得するポテンシャルを秘めています。ぜひ、この世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
作者・おがきちかについて
ランドリオールの作者であるおがきちかは、1973年生まれの日本の女性漫画家です。武蔵野美術大学で映像を学び、在学中からフリーライターとして活動していました。
商業誌デビュー当初は、花丸木リカという筆名で男性向け作品を発表していましたが、2000年の『ヤングキングアワーズライト』での連載以降は、おがきちか名義で一般向けの作品を手掛けるようになります。
おがきちかの代表作といえば、何といっても本作『ランドリオール』でしょう。2002年から『コミックZERO-SUM』で連載が開始され、現在も続いています。豊かな想像力で紡ぎ出されるファンタジー世界は、多くの読者を魅了してきました。
『ランドリオール』以外にも、『ハニー・クレイ・マイハニー』や『エビアンワンダー』など、ファンタジー色の濃い作品を多く手掛けています。おがきの作品の特徴は、緻密に構築された世界観と、魅力的なキャラクターたちにあります。
また、おがきは同人活動も精力的に行っており、「ハナマルキング」という男性向け創作サークルで活動していました。商業、同人問わず、多方面で才能を発揮しているクリエイターです。
現在も『ランドリオール』の連載を続けるおがきちか。今後も、彼女が生み出す新たなファンタジー作品に注目が集まります。彼女の創作活動から目が離せません。
読者の感想・レビュー
ランドリオールは、王道ファンタジー好きにはたまらない作品だと思います。主人公DXの成長物語に加え、政治的陰謀や駆け引きなど、読み応えのある要素がふんだんに盛り込まれていて、一気に読み進めてしまいました。ただ、設定が少し複雑な部分もあるので、じっくり読み込む必要があるかもしれません。
私は主に人間関係の描写に惹かれました。特に、DXと妹のイオン、親友の竜胆との関係性は印象的です。お互いを思いやり、支え合う姿に、友情や家族愛の大切さを感じましたね。一方で、ロマンス面では物足りなさを感じる部分もありました。
長編ファンタジーが好きな人にはお勧めできる作品だと思います。ストーリーは緻密に練られていて、伏線も多数張られています。ただ、展開が遅く感じる部分もあるので、もう少しテンポが良ければ読みやすいのにと思いました。
バトルシーンの迫力は圧巻です!特に、火竜との戦いやアカデミーでの騎士団の活躍は印象に残っています。ただ、バトル以外のパートは少し冗長に感じる時もありました。メリハリがあればより良かったかもしれません。
キャラクターが魅力的なのが本作の強みだと思います。個性豊かな登場人物たちが織りなす人間ドラマに、ページをめくる手が止まりませんでした。特に、ディアとの恋模様は胸キュンポイントですね!
ファンタジー世界の構築が素晴らしいです。「天恵」や「危険種」など、独自の設定が物語に奥行きを与えています。ただ、説明が少ないため、世界観を完全に理解するのは難しいかもしれません。
絵柄が綺麗で、キャラクターデザインも素敵だと思います。特に、衣装や背景の細かい描写は必見です。ただ、戦闘シーンは少し分かりづらい部分もあったので、もう少し見やすいと良いですね。
主人公のDXが物語が進むにつれて成長していく姿に感動しました。仲間との絆に支えられながら、困難に立ち向かう姿は、読んでいてとても爽快でした。
ランドリオールはどこで読める?
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ランドリオールのあらすじを解説:ポイント
記事のポイントをまとめます。
- ランドリオールは、アトルニア王国を中心とした架空のファンタジー世界が舞台である
- 主人公はDX・ルッカフォートで、火竜に封じられた歌姫マリオンに想いを寄せている
- DXは妹のイオンや忍者の六甲と共に、マリオンを救うため冒険の旅に出る
- アカデミーに入学したDXは、新たな仲間と出会い、様々な試練に立ち向かう
- DXは王位継承候補の一人であり、政治的陰謀にも巻き込まれていく
- 親友の竜胆の故郷ウルファネアでは、継承問題に関わる事件が起きる
- DXの両親は不在の王女の手がかりを求めて失踪し、DXは彼らを捜索する
- 玉階クエンティンの陰謀が明らかになり、DXは決戦に臨む
- DXは火竜の力とメイアンディアの天恵を得て、クエンティンを倒す
- 物語を通じて、DXは騎士として成長し、王国とメイアンディアのために戦う決意を固める
- ランドリオールの魅力は、主人公の成長物語、多彩なキャラクター、緻密な世界観などである
- 本作は、政治的駆け引きや権力闘争なども描かれ、読み応えがある
- 作者はおがきちかで、1973年生まれの女性漫画家である
- おがきは、『コミックZERO-SUM』で2002年からランドリオールを連載している
- ランドリオールは単行本やアプリ、電子書籍ストアなどで読むことができる